2023年に発売前予約で購入したAndroid電子ペーパー端末、BOOX Palmaがバッテリー膨張で継続使用が不安になってしまいました。
この端末は4G/5G機能を搭載していないためスマートフォンとは呼べませんが、スマートフォンと同等のサイズとアスペクト比を持つ点が特徴的で、他の電子ペーパー端末にはない持ち運びの利便性を備えていました。
私は電子書籍のコミックなどレプリカ本はPCや液晶のタブレットで読むため、電子ペーパー端末では小説や新書など、文字が主体のリフロー本を読むのが主でした。 そのため、ポケットにスッと収まり、すぐに取り出して読めるPalmaは大きなメリットがありました。
Kindleには防水性を求めるためpaperwhite以上が選択肢となり画面も大きく、アスペクト比も書籍の比率に近いためポケットには収まりません。
1ページの表示範囲が小さくなってページ移動は増えますが、古めのKindleよりページめくりが早いのでストレスは小さいです。
そしてKindleと根本的に違うのがAndroid OS搭載という点です。
過去のBOOX端末はセットアップ後に手順を踏んでGoogle Playをインストールする必要があったようですが(そのためあまり興味を持てませんでした)、Palmaでははじめからストアを利用できアプリをインストールできるようになっています。
そのためカクヨムなどのアプリをインストールし、お気に入りの小説を電子ペーパーで読むことが可能です。
電子ペーパーに最適化されていないアプリはスクロールを多用していたりしますが、Palmaは画面書き換えが不満ないレベルで高速なのでこうしたアプリも快適に利用できます。
もっとも、外出先ではWi-Fiなどでテザリングしないとオンラインが前提のアプリは使えないのでその点はイマイチです。 動画を見るような端末ではないのでスマートフォンとBluetoothテザリングなど設定すればWi-Fiを意識せずに利用できたのかもしれません。
逆に通信が制約されるのも一因なのかバッテリーの持続時間も長く、比較的多く利用していても週に1度ほど充電するかどうかで1年以上使っても充電回数は50回もないくらいです。
それなのに、嗚呼それなのに――
数日前にバッテリーが膨張して画面が浮き上がってしまいました。
Kindleは数台買い換えてしばらく放置して電池切れになっていた古いものもたまに使ったりしていますがこう云ったトラブルは経験していないためとても驚きました。
落下させた記憶もないので原因不明ですが、発売元のSKT株式会社に問い合わせ引取廃棄を依頼できたので初期化して送付予定です。
現在は指紋認証対応のBOOX Palma2が発売中なので、バッテリー膨張の不安がなければ買い換えたいレベルの使用感だけに残念です。
Palma2は為替もあるのか高価になっており、その点も残念。この価格なら4G/5G通信が欲しくなります。
いっそのことバッテリー非搭載のUSB-C DP Alt-mode接続電子ペーパーディスプレイなどがあればスマホに繋いで使えるかも、と考えたりもします。
電子ペーパーは店頭で少し触れたくらいでは気付きづらいですが眼への負担は小さいです。個人差もあるかもしれませんがスマホのOLEDや液晶パネルで1冊読むとかなり眼が疲れますが、電子ペーパーでは数冊連続も可能なほどです。
多くの事柄が画面を介する現代、視覚能力の維持は重大問題なので眼を大事にしていきたいものです。